この記事は、VYONDソフトを使用する際や、VYONDの使い方説明を受ける時によく使われている専門用語についてお伝えします。
初めてVYONDでアニメーション作成をするときに、使い方の解説、説明を受けたいんだけど、さすが海外のソフト。
本家サイトのレクチャー動画は当然英語で解説されていて、残念ながら英語ができない私には何を解説されているのかチンプンカンプン。
VYOND日本代理店サイト様のレクチャーも、VYONDが海外ソフトなので仕方ないのですが、解説に横文字や動画編集に関する専門用語が並びます。
私、思っちゃったんです。
「日本語で教えて」
「動画編集の専門用語がよくわからん」
(:˘・з・˘)むぅ〜何そのヨコ文字
VYONDの解説を理解するには解説が必要な場合がある
私は専門用語が苦手です。
その分野に身を置いていない人にとっては、いちいち単語を調べなくちゃ話しの内容が理解できませんし、調べる労力にめんどくささを感じて、アニメーション作りに入る前段階で、グッと難しさを突きつけられてしまう感覚があります。
とはいえ、これから「VYONDでアニメーション作るんだ」「動画作成の仕事がしたいんだ」という場合において、VYONDの使い方解説を理解する場面や、動画制作者同士で会話する時などに、どうしたって共通言語として専門用語は当然使われるでしょうし、説明時短のためにも必要不可欠ということは理解しているつもりです。
なので、ここでは
初めてVYONDを使ってアニメーションを作るという行動に対して、これだけはおさえておきたい専門用語をわかりやすく翻訳しておくことにします。
VYOND使用者が口にする専門用語集
あいうえお順
アクション
動画内の人物の動き、動作を表します。
登場人物が
歩く、走る、手をふる、踊る、ハイタッチする、お辞儀する、退屈そうにする、忙しそうにするなど、登場人物に様々な動きを付けることができます。
VYONDにおける【アクション】は、実際に動き付きのモノや静止画モノがあります。
アセット
VYONDにおける【アセット】とは、VYOND内に用意された素材の全てを意味します。
動画に登場する人物、小道具、背景、グラフ、テキスト、音楽、効果音などの素材の全てが【アセット】に該当します。
アップロード
VYONDは、お手持ちのパソコンで機能するソフトですが、例えばそのパソコンに入っている画像などを、VYONDの自分専用アカウントに置くことです。
「自分で用意したイラスト画像をVYONDにアップロードして動画に入れたよ」
なんて風に使います。
エクスポート
作った動画データを出力する意味合いで使われます。
絵コンテ
VYONDでアニメーションの制作に取り掛かる前に、「どんなアニメーションを作るのか」のイメージ映像を、コマ割りでイラストに書き起こしたものです。
絵が上手い下手は関係ありません。(これは人に見せるものじゃないので)
アニメーション動画の作り手さんが理解できていれば、かなりラフなもので大丈夫です。
エフェクト
動画に登場する素材に付けられる加工効果のことです。
目立たせたり、オリジナリティを出すための加工というイメージです。
↓2種類のエフェクト(効果)をご紹介します。
ユニークですね。
- 左から現れた手が素材を置いていく効果
- ペンで書いている様な効果
素材が出てくる際に付けられるエフェクトの他にも、消える際のエフェクト、画面内を動き回る様なエフェクトなんかもあります。
この効果を上手く使うことで、見やすい動画になったり、逆に見ずらい動画にもなります。
動画クリエイターの腕の見せ所の一つです。
オブジェクト
プロップ【prop(propertyの略)】という言葉で表されることもあります。
VYONDで動画を作成する際に必ず使用する小道具素材のことを指します。
私はVYONDの説明をするときにはレゴブロックを例え話しに使う事が多いのですが、ブロックで何かを作ろうとしたときの[ブロック1ピース]がオブジェクト、プロップに当たります。
解像度
1 テレビ・コンピューターのディスプレーの表示や、プリンターの印刷において、表示できる画像の鮮明度。走査線の密度や画面を構成する画素(ドット)数を、縦横の積(1024×768など)で表す。プリンターやスキャナーでは、1インチあたりのドット数(dpi)がよく用いられる。レゾリューション。
2 カメラや望遠鏡などの光学系において、近接した2線、または2点を分離する能力の度合い。レゾリューション。→分解能
goo辞書より
画像の綺麗さを表す指数、ってニュアンスで理解しておけばまず大丈夫です。
解像度が高ければ高いほど、なめらかであることを示します。
解像度がものすごく低いと、画面上で見た時にギザギザしていたり、ぼやけた感じに見えてしまいます。
拡張子
パソコンの中には様々はデータファイルがありますよね。
- 書類ファイル
- 写真やイラストファイル
- 音楽ファイル
- 動画ファイル
など。
パソコンに取り込まれているデジタル化されたファイル達を、パソコン自身が「これは何ファイルなのか」を判別するものです。
PDFファイルなら【〇〇.pdf】
画像ファイルなら【〇〇.jpg】や【〇〇.png】
音楽ファイルなら【〇〇.mp3】
動画ファイルなら【〇〇.mp4】
などという英数字がタイトルの語尾にくっついているので、人間の目で見ても「あ、これは音楽だ」「これは動画ね」と判別できますね。
(※拡張子の種類はたくさんあります。ここでは主要な拡張子を抜粋して記載しました。)
画質
動画の質(美しさ)を表します。
VYONDで作った動画を出力するとき
- ハイビジョン画質
- フルハイビジョン画質
を選べますが、ハイビジョン画質にくらべ、フルハイビジョン画質の方が高画質、美しいということになります。
ただし、美しい超高画質であればある程、データ容量を使ってしまうので「重い動画」「ネットワークに負担がかかる」「再生中に途中で止まってしまう(可能性がある)」ということにも繋がります。
カスタマイズ
自分の好みに合わせたり、独自性を出すために自分で手を加えて作り変えることです。
例えば、VYONDでは動画に登場させる人物を、まるでゲームのアバター作りの様に自分で作ることができます。
既存のキャラクターの髪型だけを変えたり、服を着替えさせたりもできますよ。
キャプション
テロップ(telop)と言う場合もあります。
動画を制作する際、必要に応じて文字情報(テキスト)を挿入できます。
映画の字幕風や、お笑い番組のテロップみたくなど、様々なテキストの演出をしましょう。
キャラクター
動画に登場させる、登場人物のことです。
VYOND内には、男性、女性、子供、ビジネスマン、ビジネスウーマン、警察官、医師、宇宙飛行士などなど・・・色々用意されています。
キャラクターは表情を変えて感情を表現することもできますし、動きを付けてイキイキと動かすこともできます。
クイックアクセス
ここの場所に置いておけば直ぐに取り出せる「良く使うもの置き場」といったイメージで
- 良く使う素材(キャラクター、小道具、グラフなど)
- 良く使う背景
- 良く使う色
- 良く使う動作
- 良く使う加工効果(エフェクト)
を登録しておくフォルダーです。
動画作成をする際に、動画の作成スピードをアップするために使います。
コマンド
命令。指令。コンピューターで、処理装置に指示する特定の文字列。キーボード入力を主とするCUIのオペレーティングシステムやアプリケーションソフトなどにおいて使われる命令語を指す。
goo辞書より
イメージは「ポチっとな」とか「ポチる」に近いです。(あくまでも私のイメージですw)
「このボタンを押すと爆発する」「ここをクリックすると商品の購入ができる」という様な、何かが発動してくれる起動ボタン(クリックするポイント)のことです。
「キャラクターを登場させるときは、ここのコマンドからだよ」なんていう様に使われます。
ちょっと余談ですが
macのPCをお使いの方の場合、キーボードにコマンドキーというキーが存在しますよね。このキーのことなのか、VYONDソフト内のボタンのことなのか混同しない様に注意が必要かもしれません。
サウンドエフェクト
効果音のことです。
救急車の音、雷の音、子供達が遊んでいる笑い声、鳥のさえずり、拍手の音、ビールをそそぐ音、マウスのクリック音などなど。
無料で使える様々な効果音が、VYOND内に用意されています。
サブスクリプション
商品の購入の仕方の一つです。
買い切りではなく、定められた期間の利用料金を支払うというビジネスモデルで、VYONDの支払いは、サブスクリプション型です。
(VYONDソフトを使用する際は、1年間の使用料金を払います。)
シート
VYONDソフトの使用は一つのアカウントにつき1人(自分専用のアカウントを持つ)と決まっていますが、←このアカウント所持者が、同じアカウント内に別の作業者の座席を用意することができます。(追加購入)
この座席のことをシートと呼びます。
シートを用意することで、初めて同じ動画を共同で制作するなどの共有が可能となります。
シーン
動画作成の際の区切り、場面と場面が切り替わるまでの一コマのことです。
完成している動画は一連の流れで繋がっていますが、実はたくさんのコマ(シーン)の繋がりでできています。
コマ割りは、別のお話に移行する、場面転換するなどで区切るほか、編集しやすい様に区切ることもありますよ。
シーントランジション
1 移り変わり。また、変わり目。
2 テレビ・映画などの場面転換。また、コンピューターで、画像と画像を切り替える手法。スライド、波紋、キューブ、ワイプなどさまざまな方法がある。
goo辞書より
一コマ一コマの境目につける移り変わりの効果のことです。
シーン遷移という言われ方もします。
あまり違和感なく自然に次のシーンへ移る効果や、別シーンに移ったことをわざと目立たせる効果など、動画の見やすさ、わかりやすさ、印象を作用する加工効果です。
↓これは結構目立つシーントランジションの一つですw
シェア
動画や素材を共同作業する方と共有することです。
※シェアをするためには、前提としてシートが必要となり、同アカウントを共有している者同士のみが使用できる機能です。
シナリオ
動画を作成する前に、どんなストーリーで誰に何を伝えるのか?をイメージします。
その筋書きのことをシナリオと言います。
ズーム
作成する動画(アニメーション)に付けられるカメラワークの一種です。
対象物にカメラを近づけたり(ズームイン)逆に遠ざけたりします(ズームアウト)
スタイル
1 からだつき。姿。格好。「すらりとしてスタイルがいい」
2 服飾・頭髪などの型。「最新流行のスタイル」「ヘアスタイル」
3 建築・美術・音楽などの様式。型。「前衛的スタイルのビル」「演奏スタイル」
4 文章や文学作品の表現形式。特に、文体。「独自のスタイルをもつ作家」
5 個人や集団などに固有の、考え方や行動のしかた。「ライフスタイル」
goo辞書より
VYONDで「スタイル」というと、作れる動画のイラストパターンのことを指します。
イラストパターンは次の三種類です
コンテンポラリー
ビジネスフレンドリー
ホワイトボードアニメーション
セーブ
[名](スル)
1 救うこと。救助すること。「セーブ‐ザ‐グリーン」
2 金や力などの消費を抑制すること。節約。また、ある行動をひかえること。「出費をセーブする」「酒をセーブする」
3 野球で、自チームがリードしているときに救援投手として登板し、リードを守りきること。また、その救援投手に与えられる記録。「セーブポイント」
4 サッカーやホッケーなどで、ゴールキーパーがボールやパックを自陣のゴールに入らないように防ぐこと。「好セーブを連発する」
5 コンピューターで、主記憶装置にあるプログラムやデータを、ハードディスクなどの補助記憶装置に保存すること。⇔ロード。
goo辞書より
作成した動画をクラウド上に保存するボタン、また保存することを指します。
手動でこまめに保存できますが、VYONDは10分毎に自動保存が行われます。
タイムライン
1 時刻表。時間割。
2 行動計画。特に、災害が発生した際に時間警戒に応じてどのような行動をとるべきかを事前に考えて決めておく、防災行動計画。
3 SNSやメッセンジャーアプリにおいて、自分や他人の投稿を時間順に表示したもの。
goo辞書より
動画の時間軸を可視化した、動画制作作業場所のことです。
- 一つのコマ(シーン)の長さ調整
- コマの追加
- コマの移動
- 効果(エフェクト)変更
- 効果のタイミング変更
- 素材(キャラクターや小道具など)変更
- 素材出現タイミング変更
- カメラワークスピード調整
- バックミュージック挿入
- 効果音のタイミング
などができます。
ダウンロード
作った動画データを、自分のパソコンに取り込んで保存することを指します。
チャート
1 海図。また、航空用の地図。
2 図表。グラフ。「フローチャート」「ヒットチャート」
3 株式などの相場の動向をグラフに表したもの。テクニカル分析に使う。罫線表。足取り表。罫線 。
goo辞書より
ビジネスシーンで良く使われる、グラフイラストのことです。
- 折れ線グラフ
- 円グラフ
- 棒グラフ
- パーセンテージ表示
など、VYONDには様々用意されています。
テンプレート
1 型板。
2 四角形や円などがくりぬいてある定規板。内側の縁に沿って図形を描くもの。
3 歯のかみ合わせを矯正する器具の一種。
4 パソコンのキーボード上に置く、キーの機能を表示したシート。
5 パソコンで、表計算やデータベース用ソフトのサンプル集。形式を整えてあり、すぐに利用できる。フォーム。
goo辞書より
VYONDにおいてテンプレートとは、あらかじめ素材(キャラクターや小道具)を配置し、なおかつそれぞれの素材に対してなんらかのエフェクト効果も付けた状態で用意されている一コマ(1シーン)のことを表します。
自分でまっさらな白紙状態から、小道具の配置や効果を付ける作業をする必要がなく、テンプレートを使う、あるいはテンプレートを少しカスタマイズすることで、作業スピード、動画作成の効率を上げることができます。
ナレーション
作成した動画に挿入する、しゃべり声(語りや解説など)のことを指します。
パン
1 映画・テレビの撮影技法で、カメラを1か所に据えたまま、レンズの方向を水平に動かすこと。上下に動かすことにもいう。「パンさせて町の全景を撮る」→チルト
2 スマートホンやタブレット型端末で、拡大した画像などの一部だけが表示されているとき、画面を指で押したまま上下左右に動かすこと。
goo辞書より
作成する動画(アニメーション)に付けられるカメラワークの一種です。
カメラを左右や上下に振って対象物を追いかけたり、注目させたりする効果があります。
BGM
動画に付けるサウンドの種類の一つです。
シーンに適した音楽を付けることで、視聴者を飽きさせることなく、ワクワク感やハラハラ感を与えるなど、感情に訴えかける効果が期待できます。
フォント
動画に挿入するテキストの書体のことを表します。
プラットフォーム
1 電車・列車への乗客の乗り降り、貨物の積み下ろしのため、線路に沿って築いた駅の施設。ホーム。
2 オペレーティングシステムやハードウエアなど、コンピューターを動作させる際の基本的な環境や設定。
3 報道機関が配信したニュースをまとめて読むことができるウェブサイトやサービス。従来のポータルサイトのほか、ニュースを掲載する専用のニュースアプリやソーシャルメディアなどを指す。
4 商取引や情報配信などのビジネスを行うための基盤。
goo辞書より
VYONDを動作させる土台や基盤、環境のことを表します。
アカウントにログイン後の画面など、プラットフォームと称されます。
フリップアクション
動画に登場させるキャラクターに対して付ける事ができる加工の一つです。
人物を反転させる、という加工なんですが、ただ単に鏡映しの様に対照的に反転させるわけではなく、キャラクターの向きだけを反転させます。
何が違うの?と、一見間違い探しの様・・・
よ~くご覧ください。
鏡(反転)とフリップアクションのキャラクターの胸ポケットの位置の違いがお分かりいただけますでしょうか?
もとのキャラクターの胸ポケットの位置は左。
そして鏡反転を行うと胸ポケットの位置は、鏡に写った様に右になってしまいます。
フリップアクションの場合は、胸ポケットの位置は左のまま、キャラクターの動作だけが反転していますね!
プレビュー
作った動画を再生することを意味します。
再生ボタンのことです。
プロジェクト
VYONDにおいて【プロジェクト】とは、作成した動画の単位を表します。
作品タイトルごと、ひとつの作品のことを示して「この動画」と使います。
マスク
1 面。仮面。
2 鼻・口を覆う不織布やガーゼ製などの衛生用具。
3 野球の捕手・球審、フェンシングの選手などが顔面につける防具。
4 顔だち。容貌。「甘いマスク」
5 映画や写真で、撮影・焼き付け・引き伸ばしのとき、遮光のために付ける不透明な枠や覆い。印画紙の周辺や不要部分に用いる。
goo辞書より
動画に登場させる小道具に対して付けられる加工効果の一つです。
小道具の中に、別の素材をすっぽりと収納することができるという加工のことをマスクといいます。
※ただし、マスク可能な特殊素材のみに対応している効果となります。
マスク可能素材の中に入れられた別の素材は、マスク素材の形に沿ってトリミング(余分な所がカット)される様にうまいこと収納されます。
こちらをご覧ください。
通常、素材を配置しただけだと、左側の様に素材同士が重なり合うだけです。
でも右側はタブレットにキャラクターがすっぽり入っていますよね。
この効果のことをマスクといいます。
モーションパス
指定した素材を、画面上で移動させる加工効果のことです。
素材が動く道筋は、様々あります。
↑こちらの動画では、キャラクターはまっすぐ横移動、ボールはバウンドしていますね。
他にもギザギザに移動、直角や螺旋を描く様に移動、フリーハンドでぐちゃぐちゃに書いた様な移動もできるので、素材の動きはあなた次第!
ライブラリー
1 図書館。図書室。
2 映画・写真・レコードなどで、資料として収集し保管してあるもの。また、その施設。
3 個人の蔵書。文庫。
4 叢書 (そうしょ) 。文庫。シリーズものの出版物の名称に用いる語。「世界名作ライブラリー」
5 コンピューターで、複数のデータやプログラムをまとめて保存してあるファイルや、データベースのエリア。
goo辞書より
元々VYONDの中に用意されてる素材ではなく、自分で追加したオリジナル素材を入れておくフォルダーです。
- 独自アップロード素材(画像、動画、音楽など)
- 新しく作ったキャラクター
- マイク録音したナレーション
などが収納される場所となります。
リプレイス
動画内に配置してある素材を、別の素材に交換することです。
元々配置していた大きさや、追加したエフェクト(加工効果)も引き継いで交換します。
交換したい対象が人物の場合は、表情や動きを引き継いだまま交換することが可能です。
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